水泳連盟情報
競泳日本選手権

 月刊水泳 抜粋記事  

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■日本女子2日かがりの銅メダル
 800mリレーで米、豪失格決定

 〇大会10日の女子4×200mフリーリレーの順位決定はアメリカの抗議で翌日に持ち越された。オーストラリア、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本は8分02秒97の日本新で5位だった。メダルの期待もあったので、失望の色がチームを走ったが、その直後、結果が逆の方向に動き始めた。
 1、2位でゴールしたオーストラリアとアメリカの失格がアナウンスされたからだ。アメリカには第1泳者と第2泳者の引き継ぎに違反があり、オーストラリアはレースが終了しないうちに選手がプールに飛び込んだことで失格となった。5位でゴールした日本の順位は2つ繰り上がり、銅メダルが転がり込んだ。
 反面、アメリカとオーストラリアはおさまらない。とくにアメリカはすごい剣幕で抗議、予備システムの判定で審判長(ウクライナ)が一時,アメリカの失格を取り消しことから事態は混乱する。今度は日本、イギリスがだまっていない、アメリカのみが救済されそうな雲行きにオーストラリアも共同戦線。翌日(26日)のFINA裁定委員会は「計測システムは完ぺきに機能していた」とアメリカの失格を最終決定した。
 裁定委員会の発表要旨
 女子800mリレーに出場したオーストラリアチームが、全チームのレースがすべて終わる前にプールに飛び込んだ行為はFINA規則(SW10・11)に違反したため、失格であることを全員一致で決定した。
 イギリス、日本から提出されたリレーの最終結果に対する抗議文を、支持することを全員一致で決定した。裁定委員会は、計時システムがレース中に、完ぺきに作動していたことを確認した。リレーの引き継ぎでは0.03秒までの早さは容認されるが、自動計測器が記録したアメリカチームの引き継ぎは0.06秒早かった。従って裁定委員会はアメリカチームを失格にする。
 この裁定に不服のアメリアのパースリー監督はCAS(スポーツ仲裁裁判所)に提訴する意向を明らかにした。

■ポポフはノドの病気で入院中
 世界選手権欠場

 〇ロシアの男子自由形短距離選手で五輪の金メダルリスト、アレクサンド・ポポフが世界選手権を欠場した。一時の圧倒的な力はなくなったとは言え、今回の世界選手権でも優勝候補の1人に挙げられていた。ロシア水連の話ではポポフはノドの病気で入院治療中であるという。1992年のバルセロナ五輪、96年のアトランタ五輪50m、100m自由形の両種目でいずれも金メダルを獲得。シドニーの100mではファンデンホーヘンバンドに次いで2位になっている。世界選手権開催中に退院したと報じられたが、再び第一線に復帰するかどうかは今のところ不明。

■円熟の域に入る寺内健に強敵
 持病悪化で2種目を棄権

 〇世界選手権の男子3m飛板飛込で銅メダルを獲得した寺内健(JSS宝塚)は、弟の佑と組んで上位入賞が期待されていたシンクロ高飛込と高飛込を棄権した。持病の左膝蓋(しつがい)じん帯炎が悪化したためだ。
 膝蓋じん帯炎とは、ヒザの皿の下にあるじん帯が強く引っ張られることで炎症が起こる状態。飛込選手にはよくある故障で“ジャンパーひざ”と言われている。かねて寺内健は“ジャンパーひざ”に悩まされ、練習をセーブし痛み止めの注射を打つなどして競技を続けてきた。
 シドニーでは高飛込4位、今回の世界選手権では銅メダル、世界トップクラスに登りつめた。2004年のアテネを前に円熟の域に入る大切な時。手術はしないつもりだが、今後は故障という“強敵?”を抱えながらの練習が続くことになる。

■デュエット優勝時は22.4%
 ソープは視聴率にも貢献

 〇水泳の世界選手権でどれだけの視聴率が取れるか――。独占放送のテレビ朝日関係者のみならず大会開催に関わる者も気になる。大会前半のテレビ視聴率がビデオリサーチから発表になった(数字は7月24日付の日刊スポーツ)。20日は13.4%を記録し、かならずしもメジャーと言えない水泳としては上々の視聴率、関係者はやれやれというところであった。
 20日は開会式のほかデュエットの決勝も放送された。日本の立花美哉・武田美保組が優勝を決めた時は22.4%を記録した。22日の競泳は9.0%でゴールデン帯としてはやや不満な数字であるが、ソープが400m自由形を世界新で勝った午後8時9分は14.7%。メディアの協力が国際大会開催の前提である昨今、今後は“ソープ効果”に頼らず、自前の選手で視聴率を稼ぎたいものだ。

■人気者ムサンバニ選手
 フルボディー水着で再度力泳

 ○昨年のシドニー五輪でソープと違う話題で人気者になった赤道ギニアのムサンバニ選手が世界選手権にやってきた。国際大会2度目の出場、男子50m自由形予選のF組で力泳? し、自己ベストの31秒88をマークして出場92選手中88位であった。後に続くスイマーが4人いたことにご機嫌のようすであった。昨年のJOC夏季大会10歳以下の男子50m自由形では、三浦悠也君(ロンドSS)が28秒43で優勝していることを考えると、彼のレベルが分かろう。
 シドニー五輪後はスペインのバルセロナでコーチについて特訓を受けているそうで、タイムは上がってきたと自信を持ち始めているようだ。100m自由形は1分18秒台まで向上したと誇らしく披露した。「ポポフのフォームを見本にトレーニングをしてきた。左肩が痛かったがうまくいった」と満足していたが、ソープばりのフルボディー型水着と異なり、実力が世界水準に達するのは容易でないだろう。「シドニーの時のように、押しかける報道陣に困惑することもない」と感想を語り、メディアの依頼で浴衣姿でラーメンを食べるなど“博多滞在”をけっこう楽しんでいた。

■第11回世界水泳はモントリオール

 隔年開催になった世界選手権の次回、第10回大会はスペインのバルセロナで行われるが、次々回の第11回大会はカナダのモントリオール(カナダ)で開くことが決まった。世界選手権開催中の7月21日、福岡市で開かれたFINA(国際水泳連盟)の会議で決定した。


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